藤谷迅人(ARCOIRIS by Dollhair)
溶界
美しさに、輪郭は必要なのか。
白い髪は輪郭を失い、
顔と髪、身体と空間の境界をゆっくりと溶かしていく。
そこに残るのは、
人なのか、彫刻なのか、あるいはまだ名前のない存在なのか。
身体に描かれた線は、
形を縁取るためではなく、
形そのものを問い直すための境界線。
「美しい」という既成の概念をほどき、
曖昧さの中に新しい美の姿を描きました。
Anomallure
Anomallureというテーマは
Anomaly(特異・異例)+Allure(人を引きつける魅力・魅了する)
を掛け合わせた造語となります。
この作品の魅力は、非日常的な状況の中、二人のタイプが異なる女性の魅力が、日常的で静かに普通な佇まいでいる様子。
青い空と青い海、白い雲、ハイトーンベージュの髪、ダークブラウンの髪。
モノクロで撮る事で、色の情報を消し、「ヘアスタイル」と女性達の「表情」が浮き出る美しさ。
最近日々、「普段感じる、普通って普通じゃない」と感じた必要があると感じます。
しかし、この作品は逆です。
「普通じゃない状況なのに、妙に普通に感じる」
要素を削ぎ落とされたことで生まれたパラドックスが画の心地良さの支えになっています。
デザインできる美容師として、ヘッドショットではなく、要素の多い画作りに挑戦しました。
宜しくお願い致します。
三角形の肖像
本作品では、三角形という図形をヘアメイクで表現しました。私は、四角形は安定しすぎており、円は転がり続けることから、どこにも留まることのない不安定な形だと捉えています。その中で三角形は、安定感と緊張感を絶妙なバランスで併せ持ち、最も美しい図形であると感じました。
また、三角形は見る人に緊張感や不穏な印象を与える一方で、人間関係や支配構造を象徴する形でもあります。その相反する性質は、絶対的な立場に立つ支配者の姿とも重なると考えました。こうした三角形の持つ美しさと象徴性をヘアメイクで表現したことから、本作品を「三角形の肖像」と名付けました。
UMA
今回のテーマはUMA(未確認生物)です。
1970年代からネッシーやUFOなどテレビや雑誌でも未確認生物がこの世にいるんじゃないかと話題になる時代でした。
現在は、AIやデジタルの発展が凄まじくフェイクやファンタジーを否定的に捉える意見も多く見かけます。
もちろん便利な世の中になった反面、どこか夢を忘れて想像力やユーモアに欠けている気もしています。
そんな僕の感情からこのテーマを決めました。
そんなファンタジーを信じれる方が夢があってワクワクするんじゃないかという想いを込めて作品を制作しました。
UMAということで、今回は宇宙人やスペーシーなイメージを作りたかったので、ブルーや紫、シルバーなど様々な色でデザインしました。
メイクはシルバーのリップに加えてるパールでスペース感と人間では無い不思議な生き物を表現しました。
写真も上からUFOの光が当たって吸い込まれていくイメージで撮ってもらったのがポイントです。
今の世の中への気持ちと夢見たいという気持ちを混ぜ合わせた作品です。