菊地優花(東京モード学園)
周りに流されない強い意志を表現しました
私は、「veil」には邪悪なものから守ってくれる盾のような存在という意味があることをしり、私はそれを、強くて自立している女性像で表現したいと思い作りました。
かっちりとした女性の中にもベールを表現するためヘアスタイルを波打たせ、あえて服を着せないことによって、身一つで何かを守れる、そんな小さな表現をところどころに入れ込みながら作った作品です。
今回のテーマのベールを連想したときに優しく包み込み守るという考えにいたりつき、その次に優しいとはと考え布が硬いと思ったので…そしてもっと柔らかいものはと考え蜘蛛の巣へ辿り着きました。それをどう表現するかと迷ったときに糸と似たものを連想し毛糸の活用をして自己を守るベールという考えに至りました。
個性的でムーディな雰囲気の女性をイメージしました。
昭和のCDジャケットを思い出させる、やわらかい光を入れ、
メイクや衣装には、アートを感じられるような、カラーや形を入れることで、
懐かしいだけではない、どこか目の離せない作品を目指しました。
女性は綺麗な服装や、キラキラとしたメイクで、疲労や精神をかくし、美しい部分だけを、みせて決して闇を悟らせない。目と下の緑のミラーシールは、エメラルドすなわち、女性の幸福、幸せ、健康などの祈りを表しています。
左右非対称にして作品に動きがでるように工夫しました。ジャケットを片腕は袖を通さずファッション性をだしました。
メイクの色合いを服と合わせることで統一感をだしました。
全体的に赤、白、黒の3色のみで仕上げ、統一感を出しました。
“どこかを隠し、抑えることで、見る者の想像力を掻き立てるような。”を全体的に強いイメージのなか、口元を隠すことで表現しました。