作品のイメージは、新しい展開への高揚(陽)とそれに相反する不安(暗)です。着生植物の購入時や結婚によって芽生えた感情。双方に共通点を見出し着想を得ました。選りすぐりの植物を購入し家に持ち帰り、美しい姿が活きるようお気に入りの鉢という場所を提供することと、愛する人が輝くような家庭という場所を提供すること。自身が類似の感情を抱いていることにヒントを得ています。まず、ヘアのバングとサイドに植物の根をシンボライズし力強さを表現。そしてバックは、広がって覆う艶のある貯水葉という葉をイメージ。チュールでは、神秘性や未知のものに対する不安といった靄のかかった状態を演出。結婚への不安感、はじめて植物を育てる時の戸惑いを表現しています。ブルーとオレンジの光は植物に不可欠な陽光と地熱、雨と湿度をイメージ。全てのイメージを合わせると暗い雰囲気になると感じ、見せたい部分に光を当てて撮影しました。